純正律WAVファイル作成ソフト「JustIntonationMML」のマニュアルです。
「ここにドラッグアンドドロップ」と書かれたファイルに、楽譜データのファイルをドラッグアンドドロップすることで、楽譜データがWAVファイルに変換されます。出力のWAVファイルは、楽譜データと同じファイル名のWAVファイルは、すべてのトラックを平均的な大きさで出力したファイル、ファイル名に「A」、「1B」といったトラック名がついているファイルは、トラックを強調しているファイルです。
コマンドラインから起動する場合は、「java -jar JustIntonationMML.jar [楽譜データファイル]」で起動します。
楽譜データファイルは、Windowsのメモ帳で編集できるテキストファイル形式のファイルです。
テキストファイルの各行は、「トラック名 (スペース) 楽譜データ」の構造になっています。
トラック名は、原則としてAからZまでの、アルファベット大文字で表されます。複数のトラック名を続けて書くと、その後の楽譜データが複数のトラックに適用されます。トラック名の前に数字を指定すると、サブトラックを表します。サブトラックは、出現するところ以外の楽譜データは基となるトラックのデータを使います。主にディビジョンに使ってください。
楽譜データは、コマンド列をスペースを空けずにつないだものとなります。コマンドの中には、コマンドに続けてオプションをとるものがあります。コマンドは、以下のとおりです。
aからgまでの アルファベット小文字 |
アルファベットが表す英語音名の音を鳴らします。 cがド、dがレ、eがミ、fがファ、gがソ、aがラ、bがシです。 オプションとして、+をつけるとシャープ、-をつけるとフラットになります。 オプションとして数字をつけると、音符の長さを表します。 4は四分音符、8は八分音符、3は三連符といった具合です。 .をつけると、付点のついた長さになります。 オプションとして&をつけると、次の音符へタイないしスラーがつきます。 例えば、c++2..は、ドのダブルシャープの2つ付点のついた二部音符です。 |
r | 休符を表します。長さの指定方法は音符のそれに準じます。 |
o |
オクターブを変更します。 オプションの数字で指定し、4が440Hzのラのあるオクターブです。 数字を大きくすると音が高くなり、小さくすると低くなります。 |
> | オクターブを1つ高くします。 |
< | オクターブを1つ低くします。 |
l |
音符や休符で、長さを指定しない場合のデフォルトの長さを指定します。 長さの指定方法は、音符や休符のそれに準じます。 lコマンドでも指定がない場合は、四分音符がデフォルトの長さです。 |
t |
テンポを変更します。 四分音符あたりのテンポを、オプションの数字で指定します。 tコマンドで指定がない場合は、120がデフォルトのテンポです このコマンドは、どこか一箇所のトラックで指定すれば、すべてのトラックに適用されます。 |