JustIntonationMMLマニュアル

純正律WAVファイル作成ソフト「JustIntonationMML」のマニュアルです。

起動方法

「ここにドラッグアンドドロップ」と書かれたファイルに、楽譜データのファイルをドラッグアンドドロップすることで、楽譜データがWAVファイルに変換されます。出力のWAVファイルは、楽譜データと同じファイル名のWAVファイルは、すべてのトラックを平均的な大きさで出力したファイル、ファイル名に「A」、「1B」といったトラック名がついているファイルは、トラックを強調しているファイルです。

コマンドラインから起動する場合は、「java -jar JustIntonationMML.jar [楽譜データファイル]」で起動します。OutOfMemoryErrorが出る場合は、「java -Xmx1024M -jar JustIntonationMML.jar [楽譜データファイル]」を試してみてください。それでも改善しない場合は、1024の値をもっと大きな値にしてみてください。

楽譜データファイル

楽譜データファイルは、Windowsのメモ帳で編集できるテキストファイル形式のファイルです。

テキストファイルの各行は、「トラック名 (スペース) 楽譜データ」の構造になっています。

トラック名は、原則としてAからZまでの、アルファベット大文字で表されます。複数のトラック名を続けて書くと、その後の楽譜データが複数のトラックに適用されます。トラック名の前に数字を指定すると、サブトラックを表します。サブトラックは、出現するところ以外の楽譜データは基となるトラックのデータを使います。主にディビジョンに使ってください。

楽譜データは、コマンド列をスペースを空けずにつないだものとなります。コマンドの中には、コマンドに続けてオプションをとるものがあります。コマンドは、以下のとおりです。

aからgまでの
アルファベット小文字
アルファベットが表す英語音名の音を鳴らします。
cがド、dがレ、eがミ、fがファ、gがソ、aがラ、bがシです。
オプションとして、+をつけるとシャープ、-をつけるとフラットになります。
オプションとして数字をつけると、音符の長さを表します。
4は四分音符、8は八分音符、3は三連符といった具合です。
.をつけると、付点のついた長さになります。
オプションとして&をつけると、次の音符へタイないしスラーがつきます。
例えば、c++2..は、ドのダブルシャープの2つ付点のついた二部音符です。
r 休符を表します。長さの指定方法は音符のそれに準じます。
o オクターブを変更します。
オプションの数字で指定し、4が440Hzのラのあるオクターブです。
数字を大きくすると音が高くなり、小さくすると低くなります。
> オクターブを1つ高くします。
< オクターブを1つ低くします。
l 音符や休符で、長さを指定しない場合のデフォルトの長さを指定します。
長さの指定方法は、音符や休符のそれに準じます。
lコマンドでも指定がない場合は、四分音符がデフォルトの長さです。
t テンポを変更します。
四分音符あたりのテンポを、オプションの数字で指定します。
tコマンドで指定がない場合は、120がデフォルトのテンポです
このコマンドは、どこか一箇所のトラックで指定すれば、すべてのトラックに適用されます。