この章では、ラテン語の分詞について学んでいこう。
ラテン語の分詞にはいろいろあるけれど、まずは「目的分詞」から紹介しよう。動詞の4つの基本形の一つになっている目的分詞は、対格と奪格の2つの曲用形を持つ。対格の曲用語尾は「um」、奪格の曲用語尾は「ū」、つまり第4曲用である。
目的分詞対格は動詞を修飾し、動作の目的を示す。目的分詞奪格は形容詞を修飾し、「〜するのが〜だ」という意味を表す。
目的分詞の語幹は、動詞の語幹に「s」または「t」をつけた形になることが多い。
続いて完了分詞である。目的分詞と同じ語幹で、第1・第2曲用をさせたものが完了分詞となる。目的分詞と形がよく似ているので注意が必要である。
意味は英語の過去分詞とよく似ており、名詞を修飾して「〜された」という意味を表す。また、sum動詞の補語として使った場合は、完了時制の受動態として扱われる。なお、英語の過去分詞をbe動詞の補語として使った場合は、時制はbe動詞と同じになるが、ラテン語の完了分詞は、未完了時制のsum動詞の補語として使い、完了時制を表すので注意が必要である。
ラテン語の目的分詞と完了分詞について学んだ。
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